19世紀後半から20世紀初頭にかけての国際貿易の急速な成長の結果を象徴する倉庫と商館が集積する港湾都市

Freie und Hansestadt Hamburg Speicherstadt und Kontorhausviertel mit Chilehaus 自由ハンザ都市ハンブルク ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街

No.1328

2025年05月02日更新

ハンブルク・エルベ川の中洲を19世紀後半から20世紀初頭にかけて開発して形成された港湾都市である。倉庫街であるシュパイヒャーシュタット (Speicherstadt)は、1885年から1927年の間にエルベ川の1.1km以上に及ぶ中洲に針葉樹の杭を打ち込み、15の巨大倉庫が建てられた世界最大の港湾貯蔵施設である。当時の高度な技術によって建てられた赤レンガの建物が現代にまで残されている。隣接するコントールハウス地区(Kontorhausviertel)は、1920年代から1950年代にかけて建設されたヨーロッパで最初の純粋な港湾関連のオフィス街であり、近代建築と当時の都市計画を象徴している。その中にチリ硝石で財を築いたスローマンの商館チリハウス(Chilehaus)があり、先細りの形をした船首を彷彿とさせるデザインやレンガを駆使した外観が表現主義建築の象徴として評価されている。これら近代の海上倉庫と商館は国際貿易の急速な成長の結果を象徴する建物やアンサンブルを形成する優れた例として2015年に世界遺産に認定された。

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