暫定的なポケットパークとして整備され,ライプツィヒ市民の自発的な活動を支える憩いの場
ライプツィヒ市 明るい林と暗い森(暫定緑地,緑地帯)
No.1979
2025年05月30日更新
東西ドイツ統一後,旧東ドイツ・ライプツィヒ市の労働者のためにつくられた築100年前後の建物が多いエリアは,人口減少が特に激しく,その空き家率は50%を超えていた。市は,東ドイツ時代の団地や建物を解体し,公共の緑地にして空き家率を下げる計画を示したが,市民からは強い批判があった。そこで,市民発のNPO法人「ハウスハルテン」が立ち上がり,空き家を使いたい人に提供して利用によって保全するプログラムが始動。市民による文化的な活動を支えるための場所がつくられると同時に,2012年までに261カ所の暫定的な緑地が誕生。その後,近隣住民が利用,整備,維持管理する活動の高まりがみられている。本事例は,2000年初頭にラベット公園の改修と拡張,また暗渠(あんきょ)として旧リーチケ川に沿うように計画された緑地帯「リーチケバンド」の計画に伴い,空き家が多く衰退が激しかったヴルツナー通りの北側に「明るい森」,南側に「暗い森」として計画された2つの緑地である。
関連リンク
- 大谷 悠, 岡部 明子:ライプツィヒにおける〈暫定緑地〉の整備とその後の展開 人口減少により将来の不確定性が高まった都市を再編する役割に着目して,日本建築学会計画系論文集2018 年 83 巻 751 号 p. 1715-1723
- 大谷 悠, 岡部 明子:暫定的な緑地空間は地区にとってどのような存在になりうるのか ライプツィヒで〈暫定緑地〉として整備されたのち暫定的な利用状態が続いている空間の管理主体による違いに着目して,都市計画論文集2019 年 54 巻 3 号 p. 1359-1364
- 国土交通省,17 利用許諾協定(ドイツ ライプツィヒ市),暫定活用に取組む事例紹介,p52-55
- 学術出版社,065.『都市の〈隙間〉からまちをつくろう ドイツ・ライプツィヒに学ぶ空き家と空き地のつかいかた』大谷悠 著,note
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