ナチス政権時代の避難場所である高射砲塔がホテルとレジャーの複合施設にコンバージョン

Der Verein HILLDEGARDEN e.V. Bunker St. Pauli ヒルデガルデン協会 バンカー・ザンクトパウリ

No.1330

2025年05月02日更新

ドイツ・ハンブルクのザンクトパウリ地区に建設された高射砲塔をコンバージョンしたホテルとレジャーの複合施設である。ナチス政権下の1942年に強制労働者によって建設された。建設当時は都市防空設備の高射砲塔として機能しており、掩蔽壕として1万8000人の収容が可能であった。戦後は巨大RC構造の解体が困難なことから国営放送局や民間用途で使用されてきた。その後、大規模なコンバージョンが実施され、2024年に多目的スポーツホールとコンサートホール、展示スペースを備えた5階建てのホテルとレストランの複合施設として再生される。屋上には4,700本の植栽が設置され、ハンブルクのパノラマビューを眺めることができ、曲がりくねった「山道」が特徴の庭園が開設する。屋上とファサードの緑が気候に与える影響を評価することを目的として、緑地全体に合計80のセンサーが設置されている。グリーンバンカーとして生まれ変わり、今後のザンクトパウリを象徴するランドマークとなる。

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