使う人を新たに作る。利用者減に直面した鉄道の新たな地域公共性の獲得

若桜鉄道株式会社 若桜鉄道 若桜線

No.2187

2025年05月18日更新

所在地 鳥取県
事例の種類
0.交通・公園・商業・その他
駅・交通系施設

鳥取県・八頭町の郡家駅から若桜町の若桜駅までを繋ぐ鉄道路線である。若桜線は、旧国鉄の特定地方交通線を引き継いで1987(昭和62)年に第三セクターとして開業したが、その後のモータリゼーションの進展や少子高齢化により利用者の減少に直面する。そこで、沿線の自治体や地域住民の協力を得て、鉄道の近代化遺産を活用した需要喚起が行われる。かつて運行していた蒸気機関車の導入や、近代化遺産となる鉄道施設の調査、修復を実施し、2008(平成20)年には沿線一帯が登録有形文化財に登録される。2009(平成21)年には線路、駅施設等を若桜町および八頭町が保有し、運行を若桜鉄道株式会社が行う「公有民営化」方式を国内で初めて認定される。両町の支援を受けて観光列車を運行し、沿線の9駅で住民の応援団によって、祭りの開催、地域広報誌の発行、特産品販売所の開設などが取り組まれ、多くの観光客によって利用者が増加している。鉄道を観光資源として自治体、地域、鉄道会社が連携・協力する新たな地域公共性を実現している。

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