自然石の基壇の上に直線的な鉄骨構造とガラスのファサードをもつ、ミース・ファン・デル・ローエ最後の記念碑的美術館

Staatliche Museen zu Berlin Neue Nationalgalerie ベルリン国立美術館 新ナショナルギャラリー

No.1302

2025年03月03日更新

所在地 海外
事例の種類
4.教育・文化
美術館

ベルリン・ポツダム広場の西側に立地する国立美術館である。古典的モダニズムから1960年代までの絵画や彫刻などの芸術品の所蔵、展示を行う。建築家ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)が設計を手掛け、1968年に開館した。ミース・ファン・デル・ローエがアメリカに亡命後初めてドイツで設計を行い、亡くなる前最後の設計となる。設計が行われた1960年代は冷戦の只中であり、新ナショナルギャラリー建設予定地がベルリンの壁が通るポツダム広場のすぐ西側に位置しており、西ドイツの自由主義を東ドイツに見せつけるには格好の場所であったため、モダニズムを象徴するような建築が求められていた。そこで、御影石や大理石の基壇の上に、直線的な鉄骨構造の大屋根を架け、ガラスのファサードで四方を囲み、寺院のような象徴的な建築が設計される。大屋根の縁辺部に8本の柱を配置することで、巨大な柱のない空間を実現し、自由な展示を可能としている。建設から50年が経過し、老朽化対策や現在の技術基準への適応のため2018年に改修が実施されたが、新しい解釈を表すのではなく、記念碑的な建物に敬意を持って可能な限り当時の状態で保全・修理が行われている。

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