オスマンのパリ改造で造られた英国式庭園を修復したこどものための遊園地
Ville de Paris Jardin d’acclimatation パリ市 ダクリマタシオン庭園
No.2110
2024年08月27日更新
起源となる庭園は、ナポレオン3世が推進した首都の再編、近代化のため、ジョルジュ・オスマンが行ったパリ改造計画の一部として、1860年にブローニュの森で英国式庭園が造設される。開園当初には植民地の植物や動物を育成・展示する動物園が設置され、1870年代には植民地の先住民を展示する人類学展が行われる。第一次世界大戦後の1930年代に人類学展は閉鎖され、フランス初の遊園地が開園する。その後1984年に、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)がパリ市から委託を受けて庭園(遊園地)の管理を行っている。LVMHは創設時のデザインに庭園を修復し、庭園の信頼性、光沢、一貫性を回復することを目的とした大規模な再開発計画を実施する。15年間で8,500万ユーロが主要な構造工事に投資され、施設の修復と近代化が行われた。フランスの植物の豊かさを表現し、動物の生物多様性の保全を行い、家族連れに優しく、教育的で楽しい施設が、こどものために様々なイベントプログラム、45のアトラクションを提供することで、公共サービスの使命を果たし、毎年200万人以上の来訪者が訪れている。
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