工業地帯で郵便局として利用されていた建物を外観を保存しつつイベントホールに転用

Tour et Taxis Maison de la Poste メゾン・ド・ラ・ポステ

No.2023

2023年11月13日更新

ベルギーのブリュッセル運河沿いに立地する郵便局の建物にリノベーションを施し、大規模イベントを行うことができるホールや会議スペースに転用した事例である。この建物の周辺は、工業団地が建設され運河の港や貨物列車が行き交う工業地帯であったが、1990年代に輸送手段が道路に代わると工業としての機能が移転され、建物の閉鎖が相次ぐようになる。建て替えによる再開発が計画されるが、産業遺産としての保存運動が起こり、歴史的な建物を活用した開発に切り替わる。その一端として工業地帯の電話・電信を担っていた郵便局の建物を改修し、外観を保存しつつ、その広さを利用したイベントホールに転用している。

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