地域コミュニティ全体で守る茅葺き民家「ゴンジロウ」を通した社会関係資本(コモンズ)のケア

塩見のゴンジロウ

No.1610

2021年09月29日更新

千葉県・館山市にある塩見集落に今では貴重となった,「ゴンジロウ」と呼ばれる茅葺き民家が残されている。茅葺きの家は一定の期間で葺き替えを必要とし,地域コミュニティが協働で管理する「茅場」で育てた茅を使って,コミュニティの人手を動員して葺き替えやメンテナンスを行う仕組みがあった。ゴンジロウの保存と再生は,失われた地域の社会関係資本の復元や,大学や地域のネットワークの醸成にもつながる。自然,技術,社会関係という資本の相互のケアが循環する仕組みがつくられていっている。

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