医療の発達や周辺地域の変化に応じてサナトリウム、病院、子どものリハビリ施設にその機能を変化させてきたアアルト設計の療養所
Paimion parantola パイミオのサナトリウム
No.0839
2023年10月04日更新
所在地 | 海外 |
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事例の種類 |
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1929年にアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトによって設計され、1933年に結核療養所(サナトリウム)として完成する。当時、結核に対して効果的な薬がなかった時代であり、新鮮な空気と太陽光の下で過ごす大気安静療法が勧められていたため,旧首都のトゥルク(Turku)から数十キロ離れた森林地帯に立地している。病棟の屋上に設けられたサンバルコニーや廊下、食堂など充分な太陽光が建物内に入るように大きな開口が設けられている。その後、結核の薬が開発され治療方法が変化すると、1950年代に一般病棟に、1970年代に総合病院へと機能を変化させていく。2010年にトゥルク市街に病院が開設してからはその機能を移転させ、静かな環境と明るい病棟を活かして2014年から障害を持つ子どもと家族のためのリハビリ施設として利用されている。
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