蓮池の中に入っていくようにデザインされた浄土空間を鉄筋コンクリートで実現

真言宗 佛照山本福寺 水御堂

No.1344

2025年05月18日更新

兵庫県淡路市の淡路島北東部に位置する真言宗本福寺の本堂である。本福寺は平安時代後期に創建されたと伝わる寺院であり、淡路市の重要文化財に指定される薬師如来像を安置する本堂として、建築家・安藤忠雄の設計で「水御堂(みずみどう)」を1991年に建設した。雑木林のアプローチから、俗界の境界を表す曲面の壁を抜け、楕円形の蓮池に入っていくように階段を下りると、朱塗りの本堂に入ることができる。本堂内部では、本尊の背後から内部に西日が入り込み、本尊に後光が差す演出がなされている。寺院権力の象徴である大屋根をなくし、代わりに鉄筋コンクリートを用いて蓮池を造り、蓮の中に入っていくという仏教の原点に立ち返ることを意図したデザインとなっている。

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