モータリゼーションの時代につくられた,フランクフルト初の歩行者専用空間
歩行者専用空間フレスガス Freßgass
No.2007
2023年10月07日更新
グロッセ・ボッケンハイマー通りGrosse Bockenheimer Strasseと,そこに続くカルベッヒャー通りKalbächer Gasseは,フランクフルトの目抜き通りであるツァイルZeilショッピングモールの端部に位置するオペラ広場OpernplatzとラテナウプラッツRathenauplatzを結ぶ通りで,フレスガスFreßgass の愛称で呼ばれている。この通りには,第一次世界大戦後に食料品店やデリカテッセンが立ち並ぶ,賑やかな商店街となった。モータリゼーションが世界を席巻した1970年代にあって,いち早く今でいう"ウォーカブル"なまちづくりが目指され,1975〜76年にかけて,中心市街地への自動車乗り入れの規制が行われることで市内初の歩行者専用空間となった(商店への荷物運びや郵便などの車以外は基本的に入れない)。元車道と歩道の高さが揃えられてフラットとなり,両者を連続させるペイブメントが一体的に敷かれている。今日では道路をオープンに使いこなすバーやカフェ,レストランが今日では小さなグルメ・ショップやカフェが立ち並び,人々はプラタナスの木の下でランチやハッピーアワーを楽しみながらリラックスして過ごす特別な雰囲気を醸し出している。
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