第二次大戦で半壊した教会の鐘楼を破壊せずに被害を受けたままの状態で保存し、周囲に対照的な新しい教会堂、ホワイエ、鐘楼、礼拝堂を建設

Stiftung Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche カイザー・ヴィルヘルム記念教会財団 カイザー・ヴィルヘルム記念教会

No.0898

2025年03月03日更新

所在地 海外
事例の種類
4.教育・文化
歴史的建築物

ベルリンの西側中心部に立地する福音主義の教会である。旧教会は、初代ドイツ皇帝 ヴィルヘルム1世の追悼と功績を記念して建築家フランツ・シュヴェヒテン(Franz Schwechten)の設計で1895年に建設された。その後、1943年に第二次世界大戦の戦禍に巻き込まれ、爆撃によって建物の大半を破壊されるが鐘楼部分が奇跡的に残る。戦後1957年に教会の再建が計画され、コンペティションによって建築家エゴン・アイアーマン(Egon Eiermann)の設計案が採用されている。設計案は東ベルリンの豪華で歴史的な建築とは明確に区別するため、残った鐘楼を撤去し、モダニズムの新たな教会を建設するものであったが、ベルリンの人々の反対を受け、鐘楼を活かすデザインに変更されている。変更後の設計では、鐘楼を被害を受けた状態で保存し、その周囲にモダニズムの4つの新しい教会堂、ホワイエ、鐘楼、礼拝堂が配置され、新旧を対比するようにデザインされ、戦争の悲惨さと復興のシンボルとしてまちの象徴的な空間となっている。

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