11の学習ポッドとセンターを”ローン”が繋ぎ、学生や教職員がインフォーマルに交流できる”アゴラ”を提供

Singapore Republic Polytechnic シンガポール リパブリック理工専門学校

No.0830

2024年02月20日更新

所在地 海外
事例の種類
4.教育・文化
専門学校

シンガポール文部科学省が管轄し、応用化学、工学、ホスピタリティ、情報通信、経営コミュニケーション、スポーツ・健康・レジャー、芸術技術などの学部を有する理工専門学校である。2007年に建築家 槇文彦の設計によってウッドランズキャンパスを開設している。キャンパス計画の中心は、教室棟と教務棟の建築群、人工地盤”Lawn(ローン)”、その下に広がる”Agora(アゴラ)”である。キャンパス中央に設けられた11の学習ポッドとセンターは、8~9階建てで統一された建築群を形成し、それらを包絡する共有スペースとしてローンとアゴラを設けている。これらの建物は周囲の自然に対して際立った場所性を獲得し、多様な施設群からなるキャンパスに一体感を与えている。ローンとアゴラは空間的な境界の役割を担いつつ、学生や教職員がインフォーマルに交流できる場所を提供している。キャンパス外周部には、事務棟などのサポート施設が分散され、ブリッジでローンに接続する。また、若者、高齢者、障害者など、様々な能力を持つ利用者に対応する体験学習センターを2022年に新設するなど、インクルーシブなキャンパスづくりに取り組んでいる。

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